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ココレポ2017.3.6

「日本橋兜町・茅場町アートプロジェクト」の2つのエキシビション「食神さまの不思議なレストラン」展、スーパー浮世絵「江戸の秘密」展 開催中!

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デジタル技術を用いた展覧会<見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展>(以下、「食神さまの不思議なレストラン」展)、<デジタルアートで江戸の秘密を暴くスーパー浮世絵「江戸の秘密」展>(以下、スーパー浮世絵「江戸の秘密」展)が、1月28日から5月21日までの期間、日本橋茅場町の特設会場にて同時開催中です。

 「食神さまの不思議なレストラン」展、スーパー浮世絵「江戸の秘密」展の2つを内包する「日本橋兜町・茅場町アートプロジェクト」は、江戸時代に文化の発信地として栄えた日本橋兜町・茅場町エリアを、再び人と文化の行き交う街として発展させるためにも貢献しています。

「食神さまの不思議なレストラン」展はカナダの世界的なデジタルアート集団MOMENT FACTORYによる日本初のエキシビションで、ソニー・ミュージックレーベルズ所属のAimerがイメージソング「歌鳥風月」を、乃木坂46のメンバー、松村沙友理と若月佑美がガイド役のキツネの「ウカ」のボイス・キャストを担当しました。
一方のスーパー浮世絵「江戸の秘密」展は、デジタル化され最新の映像技術で再編成して表現された浮世絵に触れることで、浮世絵の中に紛れ込んだような感覚を味わうことができ、楽しみながら江戸文化への理解を深めることができます。こちらのCMソングは、ソニー・ミュージックレーベルズ所属のBLUE ENCOUNTの「HEART」が起用されました。
今回は一般公開に先立って行われた記者会見の模様と、内覧会レポートをお届けします。そして、本イベントのプロジェクトのプロデューサーでありイベントの立役者でもあるソニー・ミュージックエンタテインメントの野澤美和さんからのメッセージを紹介します。

 


「食神さまの不思議なレストラン」展

 

「世界から見た和食を通じて日本の食文化を知る」をコンセプトに、「古事記」をモチーフに最新のデジタル技術を駆使したインタラクティブコンテンツによって和食の魅力を表現。乃木坂46の松村沙友理と若月佑美がボイス・キャストを務める、「古事記」に登場する穀物・食物の神様が使役したキツネ「ウカ」がガイド役として登場。和食の世界を視覚、聴覚、触覚で感じた後には、一流料理人が監修した展覧会オリジナルご飯を実際に味わい、臭覚、味覚でも堪能、五感すべてを使って和食文化を楽しめるイベントとなっています。


<<記者会見レポート>>

 

会見にはまず、ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役CEO水野道訓氏、MOMENT FACTORY創立者のドミニク・オーデット氏、イベントの和食を監修した美山荘の料理人・中東久人氏が登壇。「我々が初めて日本の文化に触れるプロジェクトとして、食神さまは完璧な機会だったと思います」(オーデット氏)、「これを通じてぜひ和食の素晴らしさ、昔から日本人が食べてきているお惣菜の旨味を感じていただきたい」(中東氏)と挨拶し、その後、乃木坂46の松村沙友理と若月佑美も晴れ着姿で登場。会場に華を添えました。

 (写真左より)水野氏、ドミニク・オーデット氏、松村沙友理、若月佑美、中東氏

<ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役CEO水野道訓氏の挨拶> 

 「我々ソニーミュージックグループは、主に音楽・映像に関連したエンタテインメントビジネスを展開しておりますが、フードの世界を本格的に手掛けるのは今回が初めてに近いのではないかと思います。中東さんには食の監修はもちろん、それ以外にも私たちには縁が遠かった食の世界の方々をご紹介いただき、そのおかげで今日の展示会が実現しました。その他にも、TV番組などでも有名な菊乃井の村田吉弘さん、フレンチの伝説的な巨匠であるジョエル・ロブションさん、そして発酵の専門家で今回レストランのプロデュースを担当していただく伏木暢顕さんにもご協力いただきました。当社のエキシビションビジネスについては、現在デヴィッド・ボウイの大回顧展『DAVID BOWIE is』も開催しておりまして、この先、さまざまなテーマやジャンルのエキシビションを展開していきたいと思っております。そちらでもご支援をよろしくお願いいたします」


<松村沙友理(乃木坂46)のコメント>

 「デジタルアートと和食というまったく異なるジャンルの融合が、どういう化学反応を起こすのかとても楽しみです。そこに私たちが参加させていただくことで、みなさんにとってより身近なものに感じていただければ嬉しいなあと思っています。ぜひみなさんもこの素敵な世界観を堪能してください」

 


内覧会レポート 

<Aimerライブパフォーマンスレポート>


2階展示コーナー「四季と旬の食材を知る」の提灯やホタルのような光が浮かぶスペースにてAimerがライブパフォーマンスを披露。彼女が背面の巨大スクリーンに手を触れると、そこに一面桜の美しい風景が映し出されます。そして静かに着席したAimerは、キーボードの伴奏のみを従えてイベントのテーマソング「歌鳥風月」を熱唱。神秘的でどこか哀切感を湛えたメロディーと深くエモーショナルな歌声がMOMENT FACTORYによる幻想的なデジタルアートと重なり、オーディエンスを圧倒する独特の世界観を生み出していました。

 
<5つの展示コンテンツをレポート>

  ① 四季と旬の食材を知る

最大7.75メートルの9面スクリーンは、来場者が正面のメインスクリーンに触れるごとに映し出される映像が春、夏、秋、冬の森へと変化。それぞれの季節の美しさを体験できると共に、旬の食材を知ることができます。キツネの「ウカ」にも出会える!?

② 和食の調理法を知る

四方に設置された7層スクリーンのそれぞれが「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」という4種の調理方法を表現。来場者の動きに連動してさまざまな映像が展開、インタラクティブな体験ができます

③ 出汁・発酵・酒・器を知る

和食を語るうえで欠かせない「出汁」「発酵」「酒」「器」の4要素について学ぶことのできる展示コンテンツ。スクリーン上の映像をタッチパネルの要領で操作することにより、さまざまな反応が

④ お米や自然との共生を知る

直径1.8メートルの巨大な2つのお椀を設置。そこに盛られたお米に触れることで、投影された映像が変化します。日本人にとって最も身近な食材であるお米の大切さをより実感できるかも

⑤ 一流料理人の展覧会オリジナルご飯を提供

「空」「森」「火」をイメージした3エリアから成るレストランスペースでは、中東氏が監修した「神様のおいなり」がこの日の来場者にふるまわれ、別料金で「親子出汁巻」「筑前煮」「稲庭うどん」などの絶品和食が楽しめました。





 スーパー浮世絵「江戸の秘密」展 


超高精細デジタルデータ化した浮世絵を最新の映像技術を駆使して動かし、再編成して表現することで浮世絵の世界に入り込んだような空間を構築。それらの体感を通じて浮世絵に描かれた当時の生活や慣習に触れ、江戸文化を紐解いていくデジタルアート展です。ガイド役である八隅蘆菴(江戸時代の旅行ガイド「旅行用心集」の著者)のボイス・キャストには、歌舞伎役者として活躍する六代目片岡愛之助氏を起用。同氏による江戸の空気を甦らせる名調子と、世界で最も美しいとされるボストン美術館所蔵の浮世絵コレクション「スポルディング・コレクション」を使った展示によって、「見る」ではなく「没入する」ことのできるエキシビションとなっています。


 記者会見レポート


会見には、同展のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるアソビシステム代表取締役の中川悠介氏、企画協力で関わられた萬美術屋の安村敏信氏、アドバイザーの日本ユネスコ評議員・牧野健太郎氏、そしてゆうたろう氏をはじめ人気モデルで結成された「スーパー浮世絵フレンズ」のみなさんが着物姿で登壇。中川氏は各関係者に謝辞を述べ、安村氏は画像と音と光を使ったデジタルな演出、牧野氏はスポルディング・コレクションの美しさを見どころにあげました。ゆうたろう氏は同世代の若い人にも楽しめる展示会になったことをアピール。さらにゲストとして六代目片岡愛之助氏も登場し、真打ちらしいコメントで締め括りました。

 
<六代目片岡愛之助さんのコメント>

「歌舞伎や浮世絵などは、興味はあってもきっかけがないと観ない、行かないということが多いかと思います。今回は浮世絵がデジタル化されて動くということで、先ほど見させていただきましたが、北斎と国芳のコラボがあるなど、まるで夢の世界にいるような気分で非常に楽しかったです。ぜひみなさんも足を運んでいただき、ご覧になられたらSNSでつぶやいていただいたり、隣り近所の方にお話いただいたりして、ひとりでも多くの方々に観ていただければと思います」

 

 内覧会レポート

<6つの展示コンテンツをレポート>


① 日本橋
有名な歌川広重「東海道五拾三次之内 日本橋」などをベースに、江戸時代の日本橋を立体造形と映像で再現。来場者はこの橋を渡って”江戸スーパー浮世絵”の世界にトリップ

② 女性ファッション

季節や仕事で異なる女性のファッションが楽しめる展示。実際の人間のサイズに拡大した浮世絵の女性たちが江戸の町というランウェイを闊歩する展示が楽しめます。天保の改革「質素倹約令」にへこたれることなく工夫をこらした着こなしに、江戸庶民のお洒落好きや反骨精神を窺い知ることも

③ 歌舞伎

芝居小屋を模したスペースや、六代目片岡愛之助さんの掛け声に合わせて役者絵が大見得を切る「イケメン部屋」など、浮世絵と縁深い歌舞伎に関するコンテンツがズラリ。当時の庶民の娯楽を仮想体験できる

④ 実サイズの60倍。葛飾北斎「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」

葛飾北斎の名画を実サイズの約60倍(幅22メートル)に拡大。音に合わせて大波が揺れ動き、歌川広重の浮世絵に描かれた魚が飛び跳ねる様は実際の荒海さながらで大迫力! 隠しモチーフとして鯨やお化けも

⑤ バケモノ

妖怪画の得意な歌川国芳の作品をはじめ、幽霊や怪談物を題材にした浮世絵が集結。来場者を感知して巨大なお岩さんや骸骨が動き出すおどろおどろしい空間は、まるでお化け屋敷のよう

⑥ 最後は艶やかな花魁世界に酔いしれる

最後のスペースには絢爛豪華な衣装を纏った花魁たちが凛と並び、享楽的な花街を再現。ニコリと微笑みかけてくる美人画に心を奪われるかも!?



ソニー・ミュージックエンタテインメント 野澤美和さんからのメッセージ

Q:「日本橋兜町・茅場町アートプロジェクト」とは?
日本橋にある旧証券街の兜町は、再開発が計画されているエリアで、開発前のこの時期を活用し、廃ビル一棟を借り切ってデジタルアートのエキシビション2案件を同時開催しました。地域の皆様からも、アートを主軸にした地域活性化プロジェクトとして、注目されており、このエリアの再開発を担う不動産会社様や、地域の商店街様など、さまざまな方々とタッグを組んでいます。

Q:それぞれの企画意図、見どころは?

●「食神さまの不思議なレストラン」展
欧米を中心に、「和食」はヘルシーで美味しくておしゃれな食文化として注目をされていますが、私たち日本人にとってはどうだろう?と疑問を持ち、本エキシビションでは、日本人にとっての和食を見直してもらうきっかけになればと考えました。難しい勉強ではなく、デジタルアートで紐解く楽しい勉強で、勉強の後には、おいしいご褒美としてご飯がいただけるという完璧なプログラムとして企画しました。

そして、このエキシビションの一番大きな特徴は、「デジタルアートはインタラクティブなアートである」という事に尽きると思います。遠くから眺めていても何も起きませんが、近づいてスクリーンに向かってアクションしてみると、そこに映し出される作品はMOMENT FACTORYと来場者が生み出す、一瞬だけどキラキラと美しいコラボ作品になるのです。そして、もうひとつの大きな魅力は、何といっても一流料理人たちの本物のご飯です。京都は美山荘の中東久人さん監修の「神様のレストラン」では、そのこだわりの和食が楽しんでいただける他、期間限定で菊乃井の村田吉弘さんの和食や、ジョエル・ロブションの和を感じるフレンチなどもお召し上がりいただけます。
●スーパー浮世絵「江戸の秘密」展
世界一美しいと言われる浮世絵のコレクションである、ボストン美術館の「スポルディング・コレクション」のデジタルアーカイブの素材を活用できるというところから始まった企画です。「デジタル」ということがポイントで、版画である浮世絵の大判サイズはB4程度の大きさですが、デジタルアーカイブを活用することで、大きくなったり、動いたりしながら、ご覧いただくことが可能です。そうすることで、見逃していた江戸の秘密や、隠れていた深い知識を展示の中からたくさん拾っていただき、文化再発見していただくことができます。

見どころとしては、江戸時代の紀行文士の八隅蘆庵を演じる片岡愛之助さんのガイドや、館内の小さなモニターにも、展示を楽しむための秘密やうんちくがいっぱい隠されているところです。それを頭に入れながら見てもらうと、より一層楽しめますし、お酒の席での話のネタにもなるのではないでしょうか(笑)。館内は、江戸の朝から夜を回遊できる作りになっており、当時の文化やその中に秘められた人々の思いや粋を感じてもらえます。


「食神さまの不思議なレストラン」展オフィシャルサイト https://tabegamisama.com/
スーパー浮世絵「江戸の秘密」展オフィシャルサイト https://superukiyoe.com/


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