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ココビズ2017.7.10

運営事務局から見る世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan」「ファミリーアニメフェスタ」の魅力

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 2014年から毎年3月下旬に開催されている世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan」が、今年も3月23日から26日の4日間で開催されました。

 「アニメのすべてが、ここにある。」をテーマにスタートした「AnimeJapan」は、年々来場者・出展企業も増加し、今年は過去最多の総来場者数14万5453人(前回比107%)を記録。出展社は、日本を代表するアニメ関連企業・団体など延べ221社(メインエリア169社156ブース、ビジネスエリア52社59ブース)となり、メインエリアでは、アニメ作品の展示、グッズの販売、多種多様なコンテンツやサービスのPR、ステージ展開など、個性豊かな出展ブースが並び、大盛況となりました。

 また、同時開催イベントの「ファミリーアニメフェスタ」は「AnimeJapan」の一エリアとして2015年にスタートし、2016年に別催事として独立、3回目となる今年は3月25、26日の2日間の開催で、出展社6社と過去最高の参加作品数となった27作品の出展ブースを展開。来場者数も過去最高の1万1770人を記録するなど大きな盛り上がりをみせました。


 「AnimeJapan」は、2014年、2015年までは主催各社による「AnimeJapan実行委員会」(実行委員会形式)で開催されていましたが、2015年9月に、日本動画協会、アニメイト、マーベラス、アニプレックス、KADOKAWAなど20の団体・企業によって「一般社団法人アニメジャパン」が設立され、運営体制を強化。2016年から同法人が主催し、以降、順調に規模を拡大させてきました(現在は23法人が参加)。そんな巨大イベントの運営事務局を、初回から担っているのがソニー・ミュージックコミュニケーションズです。
 今年も、主催ステージの企画や公式グッズ展開、フードエリアやファミリーエリアなどの企画・制作に加え、出展者の管理、全体施工、券売計画、海外対応、さらには広報業務、イベント当日の来場者誘導や安全確保まで、イベント全体の運営を担いました。「ファミリーアニメフェスタ」も同様に、ソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営事務局を担いました。


「『AnimeJapan』に関しては、昨年までの東京ビッグサイト東展示棟1~6ホールに加えて、今年は新設された7ホールまで会場を広げたことで、出展者数を増やすとともに、ステージ内容や各社の出展ブースを充実させることができました。また、同時開催の『ファミリーアニメフェスタ2017』も『AnimeJapan2017』に隣接した東展示棟8ホールで開催し、双方合わせて盛り上げることに成功しました。そうしたことが集客エンジンの1つとなり、出展社数、来場者数増に繋がったと思います」(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ MD&プランニングカンパニー プランニング営業部 Jルーム 課長 成嶋隆広さん)


「AnimeJapan」「ファミリーアニメフェスタ」運営事務局の全体統括を務める成嶋さん。ほかにも、「京都国際マンガ・アニメフェア」「EVO Japan」や、この7月に開催される「Fate/Grand Order Fes. 2017 〜2nd Anniversary〜」 といったイベントの運営事務局も担当している


 「ファミリーアニメフェスタ2017」では、ベビーカー置き場や休憩スペースを拡充したほか、授乳室やおむつ替えコーナーも設置するなど、小さなお子様連れでも安心して快適に過ごせる環境も用意されていました。


「『ファミリーアニメフェスタ』の参加作品数も昨年の17作品から27作品まで増え、ほぼすべてのファミリー向け、キッズ向け作品をラインナップすることができました。今回の規模での開催を成功させることができたことで、アトラクションやワークショップの一部を有料化して質を上げるなど、今後に向けて新たな企画の可能性も見えてきました」(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ MD&プランニングカンパニー プランニング営業部 Jルーム 椎根剛さん)


さまざまなイベントで、全体施工や出展社に対する出展対応、券売計画や広報宣伝、主催施策の企画制作、収支計画といった、イベント全体を包括する事務局運営業務を行っている椎根さん


“日常生活に、伝統とアニメ”をテーマにしたグッズも人気に

 今年の「AnimeJapan」の会場に入って真っ先に感じられたのは、会場規模の広さ。特にブース間の通路が広くなり、ゆっくりと会場を見て廻ることができ、会場全体に“居心地の良さ”を感じられました。

「まさにそれを目指してゾーニングを計画しました。それぞれのブースの内容がとても充実していたのもありますが、昨年に比べて滞留時間が長くなったように思います。また、例年、開場から昼をピークに徐々に来場者数が減っていくのですが、今年はそれがなく、すべての時間帯で賑わっていましたね」(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ クリエイティブプロデュース本部 スペースプロデュースオフィス 川田大洋さん)

 ソニーミュージックグループ内外の様々なセクションと連携し、展示会、イベント、店舗、オフィスなどの空間の内装・設計・施工を担当する川田さん



 さらに、公式グッズの質の高さも同イベントの魅力のひとつ。なかでも、「製造元にもご協力いただき、一つひとつ受注生産して、質の高さを追求しました」(椎根さん)と語る「伝統工芸×アニメ」という限定コラボグッズは今年も人気を博しました。また、今回は大ヒット劇場アニメ『君の名は。』にも登場する伝統工芸品「組紐」のブレスレット作りを体験できるコーナーも設置されており、多くの人が詰め掛け大盛況となりました。

「『日常生活に、伝統とアニメを』をテーマにしており、デザインの美しさはもちろん、使い勝手の良さにもこだわりました。コスト面での難しさもありますが、今後は、ソニーグループの技術を活用して、最新技術とのコラボレーションももっと増やしていきたいですね」(椎根さん)

 このほか今年の特徴としては、最新テクノロジーを使用した展示が増え、表現の幅も広がっていました。また、クリエイター向けの人材育成を目指した企画展示も目立ちました。

「ブースの付加価値や差別化については運営事務局もクライアントと一緒になって真剣に考えます。新しいことに挑戦するのはもちろん、どうやったら写真を撮ってもらえるか、SNSで拡散してもらえるのか、という点もとても重視しています」(川田さん)

ソニーミュージックグループのソリューションをすべて活用

 成嶋さんが「社内のリソースはすべて使い切りたい」と話すように、基本的にはソニー・ミュージックコミュニケーションズの社内ですべてを請け負える体制を整え、多岐にわたる運営事務業務を担っています。

「例えばスペースプロデュースを考える場合でも、社内に設計施工のセクションがあるので、より密なコミュニケーションを図ることが可能となり、他の関連セクションにおいてもゾーニングに対する理解が深まります。その結果、当日の入場待機列の解消や会場内の混雑を緩和させるための来場者の誘導などの判断も明確になります」(川田さん)

「今後はより魅力を高めるために、ソニーグループ全体のリソースももっと活用したいですね。今年はソニーのブースで、最新テクノロジーと『魔法科高校の劣等生』がコラボしたアトラクションブースが出展されました。これは、ソニー・ミュージックコミュニケーションズのマーケティング部門が企画・制作したものですが、このようにIPとテクノロジーを組み合わせたものを『AnimeJapan』で実現していくのも面白いと思います」(成嶋さん)

 「AnimeJapan」は来年、5年目の節目を迎えます。運営事務局ではすでに来年の準備がスタートしています。

「出展社の方々が非常に熱心なのも『AnimeJapan』の特徴のひとつです。すでに多くのご要望をいただいており、それらに応えながら、さらに魅力を高めていければと思っています」(椎根さん)

 次回の「AnimeJapan」は、2018年3月22日~25日の4日間、東京ビッグサイトにて開催。「ファミリーアニメフェスタ」も2018年3月の開催が発表されています。いまだ本年開催の熱気が残るなか、来年の「AnimeJapan 2018」「ファミリーアニメフェスタ2018」への期待もますます高まっています。

 

■『AnimeJapan 2017』開催実績
総来場者数:145,453人
ビジネス来場者数(国内・海外):4,051人
ファミリーアニメフェスタ 2017来場者数:11,770人
プレス来場数:638社 (国内:591社  / 海外:47社 )
公式サイト http://www.anime-japan.jp/





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