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ココレポ2018.2.13

『リスアニ!LIVE 2018』2日目レポート! ここにしかないアニメ音楽の楽しみ方を提案

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1月26日~28日の3日に渡って日本武道館で開かれた「リスアニ!LIVE 2018」。その2日目“SATURDAY STAGE”も、満員御礼の大盛況となった。ClariS、早見沙織、CHiCO with HoneyWorks、OLDCODEX、May’n、TrySail、GARNiDELiAの計7組のアーティストが一堂に会したそのライブの内容をレポートする!

 

武道館は満員御礼!「リスアニ!LIVE 2018」

 

総合アニメ音楽メディア『リスアニ!』がプロデュースする音楽フェス「リスアニ!LIVE 2018」。3daysの中日にあたる1月27日(土)の“SATURDAY STAGE”も、満員のファンが日本武道館を埋め尽くした。

 

2日目のステージに出演するのは、ClariS、早見沙織、CHiCO with HoneyWorks、OLDCODEX、May’n、TrySail、GARNiDELiAの7組。総演奏曲数39曲に及ぶ中身の濃いライブに、観客のテンションは上がる一方。では、その様子をレポートしていこう。

 

マスクをしたClariSがキュートな世界観を披露!

 

トップバッターを務めたのは、クララとカレンの2人組ガールズユニットClariS。1曲目から大ヒット曲「コネクト」(TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のオープニングテーマ)を歌い、客席の熱気はいきなり高まる。

 

 

楽曲はデビューシングルである「irony(TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』)」から最新曲「PRIMALove(TVアニメ『BEATLESS』エンディングテーマ)」まで、ファンにも思い入れ深いナンバーを網羅。ClariSのこれまでの歩みを凝縮したかのようなステージだった。

 

ラストの「ヒトリゴト」(TVアニメ『エロマンガ先生』オープニングテーマ)では、そのアップテンポな曲調に合わせて舞台を元気に走り回ったクララとカレン。トップバッターとして颯爽とステージを駆け抜けたその姿は会場全員の印象に強く残ったことだろう。

 

 

 <<SETLIST>>

■ClariS

01.コネクト

02.irony

03.SHIORI

04.PRIMALove

05.ヒトリゴト

 

早見沙織が届ける元気でエモーショナルな声の力

 

声優としても少女から大人の女性まで幅広い演技を見せる早見沙織。そんな彼女の1曲目は、本人が主人公・花村紅緒を演じた劇場版 『はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜』の主題歌「夢の果てまで」。竹内まりや提供による楽曲を、しっとりと歌い上げた。

 

 

特筆すべきは、TVアニメ『赤髪の白雪姫』オープニングテーマ「やさしい希望」。早見沙織本人が作詞を手掛け、彼女のアーティストとしての幅を広げるきっかけとなったこの楽曲を、ここではボサノヴァ調にアレンジ。自らアコースティックギターで弾き語り、ポップな原曲とはまた違う世界観を切り取ってみせる。

 

続く「ESCORT」「Secret」では彼女の原点のひとつでもあるジャジーなボーカルを披露。そしてラスト、本人が作詞・作曲も担当した「Jewelry(TVアニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』エンディングテーマ)では少女の弾む心を歌い上げ、早見沙織のシンガー・ソングライターとしての引き出しの多さを見せつけた。

 

 

<<SETLIST>>

■早見沙織

01.夢の果てまで

02.SIDE SEAT TRAVEL

03.やさしい希望(Bossa Arr.)

04.ESCORT

05.Secret

06.Jewelry

 

ステージを飛び回り魅了するCHiCO with HoneyWorks 

 

ソニー・ミュージックエンタテインメント主催のボカロ・アニソン・声優アーティスト限定歌い手オーディション「ウタカツ!オーディション」第一回目のグランプリのCHiCOと、動画配信サイトで絶大な再生数を誇るボカロPクリエイターチームHoneyWorksで構成されるユニット。メディアでは素顔の露出を行なわないので、今回のようなライブが彼女たちの生の姿を体感できる数少ないチャンスとなる。

 

1曲目は、HoneyWorksの楽曲「告白予告練習」「初恋の絵本」「ヤキモチの答え」を中心としたシリーズプロジェクト、劇場版『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』オープニング主題歌「恋色に咲け」。のっけからステージ上を飛び回り、オーディエンスを煽るCHiCOに、客席のサイリュームも激しく揺れる。

 

3曲目「ノスタルジックレインフォール」は、この場がライブ初披露となる最新曲。この楽曲をオープニングテーマとしているTVアニメ『恋は雨上がりのように』はCHiCOも原作のファンとのことで、父親ほども歳の離れた男性に恋した女子高生の揺れる心をリリカルに歌い上げた。この激しさとキュートさが違和感なく同居するところが、CHiCO with HoneyWorksの魅力である。

 

5曲目『今日もサクラ舞う暁に』では、観客にタオルやサイリュームなどを回すパフォーマンスをリクエスト。本ライブ当日がCHiCOの誕生日ということもあって、会場の熱気と歓声が何よりも彼女のバースデープレゼントとなったようだ。

 

<<SETLIST>>

■CHiCO with HoneyWorks

01.恋色に咲け

02.アイのシナリオ

03.ノスタルジックレインフォール

04.世界は恋に落ちている

05.今日もサクラ舞う暁に

06.プライド革命

 

ライブでしか体感できないOLDCODEXのシャウト&ペイント!

 

Ta_2(Vo.)と、コーラス、楽曲の作詞、そして「ペインター」を担うYORKE.によるユニット。Ta_2がシャウトする強烈なボーカルを受け、YORKE.がステージ上でグラフィティをペイントしてゆくという特異なスタイルでパフォーマンス。


 

1曲目「Dried Up Youthful Fame」はTVアニメ『Free!-Eternal Summer-』オープニング主題歌だが、その音圧と疾走感はまるでテレビサイズとは別物と言っていい。声優・鈴木達央が主演の一翼を担うアニメ主題歌の域を超えて、ここにはTa_2の、そしてOLDCODEXの「Dried Up Youthful Fame」が確かにあった。

 

それは2曲目の「Rage on(TVアニメ『Free!』第一期オープニングテーマ)」をはじめ、全楽曲に対しても同様だ。テレビやサウンドトラックとは違う、ライブでしか聴けない世界観がそこにはある。

 

デスボイスすれすれの挑発的な声から美麗なハイトーンまでの幅広い声域を駆使するTa_2。そしてそれにインスパイアされたYORKE.によって常に変容するペインティング。アニメーションの原義が「絵に命(アニマ)を吹き込む」という意味なら、これは紛れもないアニソンだ。

 

4曲目「Growth Arrow」は、Ta_2が声優として主演も果たす4月より放映開始予定のTVアニメ『Butlers~千年百年物語~』のオープニング主題歌。ここでTa_2は観客に、「サイリュームのかわりに自らの拳を振り上げてくれ」とリクエスト。MCは苦手とうそぶく彼だが、その独自のハードコアなメッセージはオーディエンスにも充分に刺さっただろう。

 

 

<<SETLIST>>

■OLDCODEX

01.Dried Up Youthful Fame

02.Rage on

03.WALK

04.Growth Arrow

05.Lantana

 

10周年を越えて歌い続ける歌姫May’n

 

TVアニメ『マクロスF』のヒロインのひとり、シェリル・ノームのソングパート担当を機にアーティスト名を改めたMay’n。この名前で活動してから今年でちょうど10周年を迎える。これはすなわち『マクロスF』10周年ということでもある。

 

 

その1曲目は、TVアニメ『アクセル・ワールド』オープニングテーマの「Chase the world」。聴く者の心にダイレクトに響いてくるハイトーン・ボイスは続く「Belief」(TVアニメ『タブー・タトゥー』オープニングテーマ)でもオーディエンスを魅了する。

 

4曲目「You」(TVアニメ『魔法使いの嫁』オープニングテーマ)は、ライブ初お目見え。「みんな一人ひとりの“メイン”テーマを歌いたい」という想いからつけたMay’nという名前の意味を込めた曲だという。聴く者の背中を押し、エールを送る力強い声が会場に響く。

 

そしてラストに、満を持して歌われた「ダイアモンド クレバス」。10年間大切に歌い続けてきた、May’n=シェリル・ノームの楽曲に、観客たちはすっかり酔いしれていた。May’nの10年の歩みとシンクロするシェリル・ノームの姿を、観客たちはステージの上に確かに見たはずだ。

 

自らの活動を部活になぞらえ、ファン(部員)から「部長」と呼ばれる彼女。今回の「ライ部」で、ますます部員が増えたのかもしれない。

 

 

<<SETLIST>>

■May’n

01.Chase the world

02.Belief

03.運命の太陽

04.You

05.ダイアモンド クレバス

 

キュートだけじゃない! TrySailの魅力

 

女性声優の麻倉もも、雨宮 天、夏川椎菜の3人による新世代トライアングルガールズユニット。全員が声優としても人気沸騰中で、今最も「旬」なアニソンプレイヤーたちと言えるだろう。

 

 

1曲目はTVアニメ『ハイスクール・フリート』オープニングテーマの「High Free Spirits」。嵐に対抗するために使う帆船の帆を意味するユニット名にぴったりな、ポジティブで力強い楽曲だ。

 

その元気さとひたむきなステージアクトには観客も大興奮。まるでアーティストとオーディエンスがパワーを交換するような一体感が会場を包んだ。

 

3曲目「オリジナル。」はTVアニメ『亜人ちゃんは語りたい』オープニングテーマで、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本などで知られる岡田麿里の作詞、クラムボンのミトが作曲を手掛けたナンバー。聴き込めば実は深い世界観を持つ楽曲を、あくまで彼女等らしくポップに歌ってみせた。

 

「WANTED GIRL」は、TVアニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』のオープニングテーマで、TrySailの3月14日発売の最新曲。ハジケまくったアップテンポのナンバーで、観客も思わず身体が動き出す。最終曲「adrenaline!!!」と同様、踊れるポップロックとして会場を熱くした。

 

デビュー以来「ライブ力」がどんどん上がってゆき、観客をヒートアップさせるテクを身につけたTrySail。その勢いには目が離せない。

 

<<SETLIST>>

■TrySail

01.High Free Spirits

02.かかわり

03.オリジナル。

04.WANTED GIRL

05.adrenaline!!!

 

ライブでこそ真価を発揮する2日目ラストアクト GARNiDELiA

 

女性ボーカリスト・メイリアとコンポーザーtokuの二人によるユニット。パワフルさと叙情性をあわせ持つそのインパクトは、しかしライブでこそ、その真価を発揮する。

 

 

和のテイストを想起させるコスチュームを身にまとって登場したメイリアとtoku。最初の楽曲「SPEED STAR」(『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』主題歌)から激しいビートとともにメイリアがステージ狭しとダンスパフォーマンスを繰り広げる。その声量、熱量、すべてが会場全体を圧倒する。

 

2曲目「Error」は、TVアニメ『BEATLESS』オープニングテーマであり、ライブ初披露となる曲。冒頭に歌唱されたClariSによる同作品エンディングテーマ「PRIMALove」とは対照的に刺激的な楽曲だ。メロディアスでありながら強い、そんなGARNiDELiA独自のサウンドが遺憾なく発揮されている。

 

 

メイリアは、とにかく動く。「アイコトバ」では、オープニングテーマとして起用されたTVアニメ『アニメガタリズ』本編ではここまでピーキーだったのかと思わせるほどに観客をノセている。サビの「もっと!」では会場全体が「もっと!」コールに震えた。これもまたライブの醍醐味と言えるだろう。

 

ラストはTVアニメ『キルラキル』オープニングテーマの「ambiguous」で締め。寒さが迫るなか、最後までオーディエンスに熱を伝えたまま終えた2日目だった。

 

 

<<SETLIST>>

■GARNiDELiA

01.SPEED STAR

02.Error

03.Désir

04.アイコトバ

05.Hysteric Bullet

06.BLAZING

07.ambiguous

 

ライブならではのアニソン「新体験」!

 

アニメファンは、たいてい新しいアニソンと「配信」「シングル」「テレビ放映や劇場公開」「サントラ」といった形で出会う。

 

それらは「アニソン」という括りのなかでは当然なのかもしれない。アニソンはあくまでも個々のアニメやそのキャラクターと強く結びつき、その世界観を強めたり補完したりする存在であるからだ。

 

だが、「リスアニ!LIVE」のようなイベントでアーティストの生の声を感じた人々は、それとは違う世界を見ることができたのではないだろうか。

テレビサイズとは全く違う音のテイスト。リビングでは伝わらない音圧、ファン同士の一体感。アーティストたちのアクティブなパフォーマンス。それらはライブでしか決して感じることができないものだ。

 

「アニソンを聴く/観る」と、「ライブに参加する」ことの決定的な違いが、そこにはある。アニソンはアニメのテクスチャーを構成する一部ではあるが、同時に純粋な「音楽」でもある。日本武道館に集まったファンたちは、それをなによりも知っていることだろう。また、初めてこのようなフィールドに足を踏み入れた人も、同様に感じたはずだ。

 

アニソンはアニメの付随物ではなく、音楽を伝える大きなメディアであるということに。

 

3回に渡ってお届けする『リスアニ! LIVE 2018』。最終日の“SUNDAY STAGE”のレポートは明日公開! 

 
『リスアニ!LIVE 2018』の初日レポートはこちら

『リスアニ!』のオフィシャルサイトはこちら

『リスアニ!LIVE 2018』のオフィシャルサイトはこちら

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