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ココレポ2018.2.26

『C3AFA 香港』キッズ&ファミリー層にアピール! ソニー・クリエイティブプロダクツ&KIDSTONEブースレポート【特集第1回】

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日本のアニメ、ゲーム、キャラクターなどを展示・販売するアジア最大規模のポップカルチャー/キャラクターイベント「C3AFA」。2017年にスタートしたこのイベントが、2018年2月9日~11日の3日間、香港にて『C3AFA HONG KONG 2018』(以下、C3AFA HK)として開催され、日本から約30のブースが出展された。

そして、同イベントの最終日に開催されたライブイベント「C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」(以下、「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」)には、日本だけでなくアジア圏でも人気が高まる乃木坂46や春奈るななどが出演し注目を集めた。

「cocotame」では、この『C3AFA HK』そして「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」に密着し、現地での様子や出展関係者の声、ライブレポートなどを8回に分けてお届けする。

1回目は10~20代の若者層に向けたアニメコンテンツがひしめく『C3AFA HK』会場で、キッズ&ファミリー層に人気を集めていた、ソニー・クリエイティブプロダクツ(以下SCP)ブースとソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)のキッズ専門ブランドKIDSTONEブースの様子を関係者の声を交えてお届けする。


「うさぎのモフィ」からアジアにキャラクターを定着! SCPのチャレンジ



SCPブースでは、アニメや絵本でおなじみの「うさぎのモフィ」を大々的にアピール。会場を訪れていた子ども連れのファミリーやキャラクター好きの女性たちが、キュートな「モフィ」の魅力に目を輝かせていた。

「うさぎのモフィ」は、「リラックマ」で知られるイラストレーター/キャラクターデザイナーのコンドウアキさんとSCPが共同製作した白いうさぎのオリジナルキャラクター。2008年に出版された絵本に始まり、その後は世界でも珍しいコットン(綿)素材でキャラクターを造型したアニメーション作品も放映。モフィと仲間たちのキャラクターグッズも多数販売され、今年で生誕10周年を迎えている。

日本で女性ファンを中心に人気を集める「うさぎのモフィ」は、ここ数年、アニメとキャラクターグッズをアジアでも積極的に展開し、香港、タイではアニメが既に放映済み、台湾、中国、韓国、ミャンマー、シンガポールでは現在、アニメをテレビやVOD(Video On Demand)にて放送中だ。

さらに香港、台湾、中国、タイではキャラクターグッズも販売中で、SCP 第2コンテンツ事業本部 本部長 高橋博之さんは「より広く人気を定着させるために、『C3AFA』以外にも今年1月にはアジア最大のライセンシング・プラットフォーム『香港国際ライセンシングショー2018』にも現地エージェントが出展し、アニメ放映が終了したアジア地域のライセンシー獲得を積極的に試みています」と語る。

*SCP 第2コンテンツ事業本部 本部長 高橋博之さん

さらに「香港は日本同様に、子どもだけでなく大人の女性がキャラクターグッズを愛好する文化が定着しているため、『モフィ』については今後の伸びしろにも期待しています」と高橋さん。

実際、現地では予想以上の反応を得られたそうで「日本の『コミックマーケット(通称コミケ)』などに似たファン層がメインの中で、『モフィ』のようなプリスクール向けコンテンツは厳しいかと思いましたが、女性層を中心に“カワイイ”という反応を多く得られたのは、大きな収穫でした」とのこと。

昨年11月にシンガポールで開催された『C3AFA Singapore』でも、キャラクター好きな女性だけでなく、家族連れやカップルがブースを熱心に見学していたそう。ここ香港会場でも同じように、「モフィ」の着ぐるみが来場者を出迎えると、一緒に記念写真を撮りたい若い女性や子どもたちが笑顔で集まってくる。人を感知して「モフィ」のアニメ動画が流れ、顔に「モフィ」のスタンプが出現するデジタルサイネージ「MITENE」前にも、多くの人が集まっていた。



さらに香港のアニメファンは、日本のアニメファンとメンタリティが近く、アニメ由来のフィギュア収集やグッズ集めに熱心な層も多いのだとか。今回のブースにも、TVアニメ「うさぎのモフィ」で実際に撮影で使用された、かわいらしい装いのコットン製キャラクターが展示されていたが、男性の来場者が写真撮影をしている様子も多く見られた。

また、「香港のユーザーは、日本のアニメやブランドにおける“良いモノ”をしっかり理解してくれている土壌があります。かわいさだけでなく、ハートウォーミングなストーリー性で子どもから大人まで安心して触れ合える『モフィ』はもちろん、『タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?~』や『リサとガスパール』などSCPのほかのキャラクターたちも、香港からアジアに展開を拡げていくにはふさわしいと考えています」と高橋さん。

その市場開拓のためには、「『C3AFA HK』のような場でのアピールを通じて、各コンテンツごとの特徴を理解してもらい、地域に合った商品開発や体験イベントなどを通じてファンを増やしていくことが重要でしょう」と語る。

とくに、今後市場を拡大していきたい中国に対しては、国の中でも地域色が豊かな土地柄に合わせて、ネーミングを工夫するなど、中国に特化したローカライゼーションを実践していきたいという。



「具体的な企画に結びつくのはこれからですが、例えば『モフィ』なら、日本の百貨店で開催してきたようなコンドウアキさんの絵本の原画やアニメの撮影小道具の展示、制作風景の紹介を展覧会形式で見せるのも、魅力のアピールになるのではないかと。さらには、モフィと一緒に歌や踊りを楽しめる、子ども向けの体験型イベントへの出演なども考えられるのではないかと思います」と、高橋さん。

さらに高橋さんは「アジアの独自性に合わせた、柔軟なコンテンツを用意し、アイデアフルにプロモーションを行なっていきたいと考えています」と意欲を見せていた。

「うさぎのモフィ」に対する香港現地の人々の生の雰囲気を、しっかりと感じられた「C3AFA HK」。その手応えは、今後のアジア戦略にも存分に活かされるに違いない。

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KIDSTONEの体験エンタテインメント「なわとびジャンパー」&新キャラクター「大福くん」でみんなに笑顔を!


「KIDS」「MUSIC」「EDUCATION」「ENTERTAINMENT」をキーワードに、新しい製品やサービスの企画開発、イベント制作&プロデュース、学童保育とコラボレーションしたミュージカル教室の開設など、多彩な取り組みをしている「KIDSTONE」。ソニーミュージックグループ唯一のキッズ専門ブランドとして、音楽・映像作品から子ども向けワークショップなど、様々なコンテンツとサービスを創出し続けている。

そんな数多くのプロダクトを抱えるKIDSTONEは、『C3AFA HK』に興味深い2コンテンツを出展した。そのひとつが、キッズアトラクション「なわとびジャンパー」だ。

これは、“フィジカル”な楽しみと最新の“デジタル”テクノロジーを組み合わせた「フィジタル(Phygital)」コンテンツを企画開発する「フィジタルプロジェクト」から生まれたプロダクトで、誰もが子どもの頃に遊んだことのある“なわとび”を最新のテクノロジーと組み合わせたコンテンツ。腰に専用のガジェットを付けてなわとびをすることで、アクションを感知し、飛んだ高さや回数にあわせて、画面上のロケットが地球を越え、宇宙をめざして飛んでいく。

日本では、「アネビートリムパーク神戸」に常設されているほか、昨年末は「ウルトラヒーローズEXPO2018」とコラボレーションし、有料コンテンツとしても人気を博した。


今回、『C3AFA HK』に「なわとびジャンパー」を出展した狙いを、SME エデュケーション事業部 Team KIDSTONE プロデューサーの伊藤弘康さんは、「なわとびは世界共通の遊びなので、言語の違いに関係なく、誰もが見ただけで遊びのルールを理解できるグローバルさが魅力」と説明。


*SME エデュケーション事業部 Team KIDSTONE プロデューサーの伊藤弘康さん

昨年末の『C3AFA Singapore』にはボール型フィジタルガジェット「VOLLY」と共に出展したが、「『なわとびジャンパー』はとても反応がよかったため、大きな市場が見込める中華圏進出に先駆け、香港で地元の皆さんの感触を確かめたかった」と言う。

そして『C3AFA HK』での反応について伊藤さんは、「会期3日間中、金曜日の初日こそ来場者の年齢層も若干高めでしたが、土日は家族連れも増え、子どもたちがはしゃぎながら遊んでくれている姿も多かったのが印象的です。今回は試遊機2台のみの展示でしたが、複数台を連携して、親子で一緒に得点を競ったり、協力プレイができる環境があれば、親子二代、三代のファミリー層によりアピールできるのではと感じました」と、次なるアイデアも語ってくれた。

さらに「日本もそうですが、香港、韓国などの都市部では、子どもの遊びが屋内型に移行しつつあります。中華圏を筆頭にアジアには、日本資本のショッピングモールや娯楽施設が増えているので、そうした場で『なわとびジャンパー』の普及も大いに見込めるのではないかと考えています」と語る。

実は『C3AFA Singapore』出展の際は、飛んでいくロケットのキャラクターとしてSCPの「タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?」とコラボレーションをしてアピール力を高める施策を実施していたこのアトラクション。

「香港や中国では、例えばアニプレックスの作品や、こちらで大人気のアニメキャラクターとコラボしたり、地元の人気キャラクターと連動するなど、地域に応じたローカライズにも取り組めたら」と、伊藤さん。子ども向けではあるが、万人にアピールできるコンテンツとしての将来性にも期待できそうだ。



そしてもうひとつの出展コンテンツが、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアと共同制作をした、和菓子の“大福もち”をモチーフにしたキッズ向けオリジナルキャラクター「大福くん」だ。

キャラクターデザインを手がけたのは、Instagramのフォロワー数が30万人を超え、イラストレーターやコピーライターとしてマルチに活躍する日本人クリエイター「Pantovisco(パントビスコ)」。オリジナルテーマソングは、乃木坂46の「おいでシャンプー」を作曲した小田切大さんに依頼し、歌もお笑い芸人AMEMIYAさんを起用するなど話題を呼んでいる。YouTubeでは、すでに12話のショートアニメも公開していて、今後続編も制作予定だ。


香港では初お披露目となる「大福くん」を出展した意図を伊藤さんは、「アジア圏は日本文化に関心が高く、もともと“もち”を食する文化がある。実際にジャカルタでは、日本の大福餅が売られており、和菓子キャラは親和性が高いと考えました」と説明。現在、中華圏でのコンテンツ展開はまだないが、今回の反応などを見ると、アジアでも十分に勝負できそうだとの手応えを感じたという。



また、子ども向けに開発したキャラクターではあるが、大人の女性、甘味好きの男性が癒しを感じられるのも「大福くん」の強み。伊藤さんは「今回は“お試し”的なお披露目ですが、日本国内でもグッズ展開が決まり、来期以降はさらにライセンシービジネスを強化していくので、日本・アジアで同時期にキャラクターを浸透させていくことには、大きな意義があると考えています」と語る。


「なわとびジャンパー」も「大福くん」もやり方次第で、子どもだけでなく、大人層にもアピールする力を秘めている。

特に「大福くん」の普及には、「グッズ化、ゲーム化、広告キャラクターへの起用など広範囲にわたってソニーミュージックグループの協力を仰ぎ、推進していきたい」と話す伊藤さんは、「子どもの知育、教育に熱心なジャカルタ、タイ、インドネシア、ベトナムなどを足がかりに、目の肥えたカスタマーの多い中国での本格展開も行なっていきたいですね」と話してくれた。日本のキャラクターやデジタルアトラクションが、アジア各国で愛されることを期待したい。

フィジタルプロジェクトオフイシャルサイトはこちら
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キッズ&ファミリー層をターゲットにしたSCPとKIDSTONEブース。それぞれアジアでの展開に確かな手応えを感じたようだ。

『C3AFA HK』第2回目は、『C3AFA Singapore』にも出演した乃木坂46のブースと、国内のみならず海外にも活動の場を広げる音楽レーベル「SACRA MUSIC」のブースの様子をお届けする。

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