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活動紹介

ゆるスポーツランド2024にて最新楽器「ハグドラム」発表 
ゆるミュージックが新たな次元へ

2024年6月4日

年齢・性別・運動神経などに関わらず、誰でも気軽に参加して楽しめるスポーツを開発・普及していこうという「世界ゆるスポーツ協会」。誰もが楽しめる新たな楽器を開発・提案する「世界ゆるミュージック協会」は、その延長線上にあるプロジェクトです。先日、開催されたイベント「ゆるスポーツランド2024」では、聴覚に障がいがある人でも光と振動で合奏などに参加できる新しいドラム「ハグドラム」が初めてお披露目され、大きな注目を集めました。

©千々岩友美

ゆるスポーツランド2024は大盛況

2024年511日、すみだ産業会館およびMIYAMOTO FUTSAL PARK錦糸町マルイ店にて、「ゆるスポーツランド2024」が開催されました。年に一度のゆるスポーツ協会主催イベントで、今回で6回目。約350名の参加者が3時間半に渡り、21種のゆるスポーツを体験しました。ソニーからは、キャッチボールのようにテンポ良く仮想のボールをやりとりする「XRキャッチボール」も出展。「第3回ご当地ゆるスポーツアワード」グランプリに輝いた徳島県の小学校4年生クラス考案のスポーツや、モニター上にある顔の形をしたアイコンに参加者が同じ表情を重ねてポイントを競う「第1回フェイスマッチ世界選手権」など、楽しい競技が人気を集めていました。会場には、世界ゆるミュージック協会もブース出展。誰でも簡単に演奏・合奏ができる各種「ゆる楽器」の試奏や、ロボットトイを使ったプログラム教室などが、競技の合間にブースを訪れる人たちを楽しませていました。

こちらは「XRキャッチボール」の様子。幅広い年齢層の方が参加して楽しんでいました

開会式にゆるミュージック活用

オープニングの開会式イベントでは、SMEがソニーグループのデザイン部門クリエイティブセンターと共同開発している新しいドラム「ハグドラム」が登場しました。即興パフォーマンスグループ「el tempo(エル・テンポ)」の、シシド・カフカさん、IZPONさん、Showさん(S u r v i v e S a i d T h e P r o p h e t)、岡部洋一さん、芳垣安洋さん、KENTAさん(SPYAIR)と、手話エンターテイメント発信団「oioi」のパフォーマー岡﨑伸彦さんと中川綾二さんが、実際に「ハグドラム」を重要なパーカッションのひとつとして用いた見事な演奏を披露。プロの演奏者と聴覚障がいがあるパフォーマーたちによるハグドラムをコアにした生演奏に、多くのイベント参加者の方々の手拍子が重なり合い、会場が一体感に包まれました。

開会式の司会・進行は、ゆる楽器を使ったバンド「ゆるミュージックほぼオールスターズ」から、トミタ栞さんと、オーストリア出身のシンガーソングライターにして新メンバーのヤナさんの2人が担当。オリジナル曲『正解ないダンス』を準備運動用にパフォーマンスし、会場の方々とゆるやかに盛り上がっていました。

「ハグドラム」について

今回、一般に向けては初お披露目となった「ハグドラム」は、聴覚障がいのある方でも光と振動で合奏などに参加できる新しいドラムです。叩いた音を、光と振動で感じられるドラムで、打面の中心は低音、縁を叩くと高音が出て光を放ちます。合奏者と対になり演奏することで、叩くタイミングによって光の色彩が変化。また胴体の2カ所に振動するスピーカーがあり、一方は自分の叩いた音、もう一方は合奏者の音が振動として再現される仕組みで、この光と振動によって、感覚的に合奏を成立させることが容易になります。

聴覚に障がいがある方の「音楽を楽しみたい」という声をもとに生まれた楽器、ハグドラム。シシド・カフカさんは、1年ほど前からその開発にメンターとして携わってきました。「ハグドラムをきっかけに、聴覚障がい者の方々だけでなく、ほかの障がいがある方々とも音楽を共有できていければ」とシシドさん。手話エンターテイメント発信団「oioi」の岡﨑伸彦さんも、メンターとして、この楽器の開発に寄与してきたひとりです。「生まれつき耳が聴こえない僕たちが合奏ができることが嬉しすぎて、手が痛くなるまで叩いてしまいました」と語っていました。

多様なユーザーを包含・理解することで新たな気づきを得て、一緒にデザインする手法は「インクルーシブデザイン」と呼ばれます。ハグドラムは、まさにこのインクルーシブデザインで実現した楽器です。開会式後、ハグドラムはゆるミュージック協会のブースで試奏用にセッテイングされており、たくさんの人がデモ体験を楽しみ、行列を作るほどの注目を集めていました。

「ゆる」=認め合い、許容し合う世界観

ゆるスポーツ協会は、運動の得手不得手や年齢・性別といった要素などに関係なく、どんな人でもすぐに楽しめるスポーツをいくつも考案し、提案しています。ゆるミュージック協会も、初めて触れたその場から誰もが演奏して楽しめる楽器を理想として開発を続けており、その開かれたアクセシビリティをさらに一歩先へ進めるのがハグドラムだといえます。スポーツでも音楽でも、その「ゆるさ」の根底にあるのは、たがいを認め合い、許容し合う世界観。スポーツや音楽に限らず、広くエンタテインメントを誰もが楽しめるものに整えていく作業は、これからますます重要になっていきそうです。

世界ゆるスポーツ協会 https://yurusports.com
世界ゆるミュージック協会 https://yurumusic.com/
el tempo

https://eltempo.bitfan.id/

手話エンターテイメント発信団 oioi

https://www.oioi-sign.com/

ゆるミュージックほぼオールスターズ https://yurumusicband.com/