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プレスリリース

”レーベルゲートCD”のバージョンアップを実施~パソコンでの直接再生を可能に~

2003年10月1日
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(東京都千代田区、代表取締役 盛田昌夫、以下SMEJ)は、本年1月22日より導入していますネットワーク認証型CCCD“レーベルゲートCD"のバージョンアップを実施し、インターネットにつなぐことなく、ディスクの音源をパソコンで直接再生することを可能とした“レーベルゲートCD2"として、傘下レーベルカンパニーからの発売タイトルに導入いたします。

邦楽シングルについては本年11月6日以降、邦楽アルバムについては2004年1月下旬以降、それぞれ導入する予定です。

従来の“レーベルゲートCD"では、パソコンで再生する際、事前にインターネットでの個別認証手続きを経た上でハードディスクへ複製することが必要でしたが、今回の“レーベルゲートCD2"では、それらの手続きを経ることなく、音楽再生ソフトウエア"MAGIQLIP2"(*1)が作動し、直接再生することができます。なお、ハードディスクへ複製して音楽を楽しむ場合には、従来通りインターネットでの個別認証手続きが必要ですので、作詞家・作曲家やアーティストの権利は適正に保護されることになります。

今回の“レーベルゲートCD2"導入を機に、あらためて本仕様の採用を他のレコード会社に対しても広く呼びかけていく所存です。



1.“レーベルゲートCD2"のしくみ
1枚の “レーベルゲートCD2"は以下の2つのセッションから構成されています。
●1stセッション
従来のCDと同様の民生用オーディオ機器向け音源については、パソコンでの再生を不可とするコピーコントロールを施しています。
民生用オーディオ機器でそのまま再生でき、カセットテープ等へのアナログ録音、SCMS(シリアル・コピー・マネジメント・システム)にもとづいたMD等へのデジタル録音ができます。
但し、MP3再生対応CDプレーヤーおよびCD-ROM再生方式採用のカーオーディオ等では再生・録音できない場合があります。
●2ndセッション
パソコン機器向けに音楽配信と同等の音質の暗号化された圧縮音源が入っており、インターネットで個別認証する方法によりパソコンでの複製をコントロールしています。
パソコンでは、ディスクに収録されている音楽再生ソフトウエア"MAGIQLIP2"をインストールすることにより、圧縮音源の直接再生ならびにインターネットでの個別認証手続き完了後、ハードディスクへ複製した圧縮音源の再生が可能です。
ハードディスクに複製された音源はNet MD等の"OpenMG"(*2)に対応した機器等へ指定された回数で"チェックイン・チェックアウト"(*3)ができます。
なお、ハードディスクへの複製については、個別認証手続きにて複製回数をカウントすることにより、パッケージ毎に定められたライセンス価格が発生することになります。
※ 一回目の複製についてのライセンス価格は当面0円とし、二回目以降の複製については、あらかじめ定められたライセンス価格が発生することになります。

2.音質について
“レーベルゲートCD"同様、更なる音質改善のための技術である「カッティング工程のためのPDLS(高精度でピュアなデジタル伝送技術)」を使用しているため、ユーザーにもご満足いただける音質を楽しんでいただけるものと考えています。引き続き、SMEJでは、“レーベルゲートCD2"の音質をマスターテープに限りなく近づけるための改善を継続して行ってまいります。

3.カスタマーサポート体制について
“レーベルゲートCD"同様、“レーベルゲートCD2"につきましても、SMEJカストマーインフ ォメーションセンターにて消費者向けサポート体制を整えます。
お問い合せホームページ:http://www.sonymusic.co.jp/cccd/

※用語説明
(*1)=“MAGIQLIP2"は、レーベルゲートMQ方式の音楽配信にも準拠したWindows対応の音楽再生ソフトウエアです。
(*2)=“OpenMG"は、デジタル音楽コンテンツを管理保護するソフトウエア技術です。
(*3)=パソコンからOpenMG対応外部機器・メディアへ音楽ファイルを転送することを
「チェックアウト」、外部機器・メディアへチェックアウトした音楽ファイルをパソコンに戻すことを「チェックイン」といいます。

※ご参考:過去のリリース「ソニーミュージックグループが“レーベルゲートCD"を発売~音楽CDの著作権保護のために~」


以上