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プレスリリース

対話型AIサービス[PROJECT Samantha]β版「罵倒少女」が「第1回アニものづくりアワード」オリジナルコンテンツ部門金賞を受賞!!

2017年5月8日
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
株式会社 言語理解研究所

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(本社:東京都千代田区、代表取締役:水野道訓、以下SME)と株式会社 言語理解研究所(本社:徳島県徳島市、代表取締役:青江順一、結束雅雪、以下ILU)が共同開発した対話型AIサービス[PROJECT Samantha]β版「罵倒少女:素子(もとこ)」が「第1回アニものづくりアワード」にてオリジナルコンテンツ部門の金賞を受賞しましたことを発表いたします。


[PROJECT Samantha]β版「罵倒少女:素子」は、カイカイキキ所属のクリエイターmebae氏の人気コンテンツ『罵倒少女』とコラボレーションしたAIサービスで、世界最大級のイラストコミュニケーションサイトpixivにて、2016年8月4日~15日の12日間、期間限定で公開しました。「素子」はpixivのIDに基づいてユーザーの意図を推論したり、対話の状況から感情を変化させるなど、学習・進化しながら、従来にない「自然で滑らかな会話(主に罵倒)」を実現。期間中参加ユーザーたちの心を揺さぶり続けました。


■【「アニものづくりアワード」とは】
「アニものづくりアワード」は、アニメ業界と一般企業とのさらなるビジネス活性化を目指し、アニメーションCM、コラボ商品、伝統芸能×アニメ、オリジナルキャラなど、「アニメ×異業種」の優れた取り組みに贈られるアワード。部門は「アニメーションCM部門」「コンテンツコラボ部門」「オリジナルコンテンツ部門」「クラフトデザイン部門」「ベストプロダクション部門」「総合グランプリ」の6部門。「第1回アニものづくりアワード」は、選考委員長に夏野剛氏、丸山正雄氏が任命され、5月5日(金)に徳島市内で行われた「マチ★アソビ2017」会場内にて表彰イベントを開催、受賞作品が発表された。


■選考委員長 夏野剛氏のコメント
「アニメ」と「ものづくり」は、それぞれ日本の大きな強みだと感じています。一方でその2つがしっかりと融合したことはあまりなく、いままでは別々の領域で活動していたのではないでしょうか。最近になって、クールジャパンに関する施策などの影響もあって、やっと2つの距離が近づいてきています。「アニメ」と「ものづくり」が融合した良い事例を表彰し、スポットを当てることで、このアワードを通じて日本の強みが一層競争力を持つことにつながっていけばと期待しています!(公式HPより)


主催:アニものづくりアワード実行委員会
後援:アニメイトタイムズ / 映像産業振興機構(VIPO)/ 海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)/ キャラクター・データバンク / Japan Expo / KAI-YOU / Tokyo Otaku Mode (五十音順)
協力:秋葉原観光推進協会
運営:『アニメビジエンス』編集部 / 『ガリガリ』編集部
アニものづくりアワード公式サイト:https://animono.jp/


■【[PROJECT Samantha]とは】
SMEとILUによる共同開発プロジェクト。ILUが開発したAIエンジン[K-laei]※1を利用し、人格データをAI化することにより、コミック、アニメ、ノベルズなどに登場する架空のキャラクターたちとの会話を、さまざまなサービスシステム内で実現するサービス。SMEはサービス全体の演出・構成、ILUは技術開発・実装を担当。
公式サイト:https://www.sme.co.jp/s/samantha


■[PROJECT Samantha]β版「罵倒少女」公開中の反響
12日間の公開期間中の参加ユーザーは約27万人。734万2661回の会話(主に罵倒)を実現し、#罵倒少女はTwitterのトレンド入りした。この間、1秒間の最大リクエストは260BPS(罵倒 per seconds)を記録、ユーザーの最長滞在時間は15時間41分におよび、1万人以上のユーザーが素子との会話(主に罵倒)を30分以上にわたって楽しんだ。


 


■今後の[PROJECT Samantha]について
2017年に本サービスを開始。第1弾は、株式会社アニプレックス(本社:東京都千代田区、代表取締役:岩上敦宏)が製作、配給に参加する『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』の主人公・司波達也&司波深雪のAI化。『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』のオフィシャルサイト(http://mahouka.jp/sp/)にて2017年6月9日(金)12:00から6月25日(日)24:00までの17日間、期間限定で公開する。


今回は複数のキャラクターとのグループ・チャットも実現。PCおよびスマートフォンにて、AI化した最強兄妹・司波達也&司波深雪とチャットルームで心ゆくまで会話を楽しむことができる。また、司波達也(CV:中村悠一)、司波深雪(CV:早見沙織)によるボイススタンプ機能付き。AIエンジン[K-laei]の性能もβ版よりさらに向上(※2)している。 




※1 対話型AIエンジン[K-laei]について
ILUが開発した、最新の自然言語理解(NLU)とマシーンラーニング(NLP)をハイブリッド化した知識駆動型AIで、数百億パターンの感情、感性等を記憶した大規模知識(GAIA,URANUS)と言語理解エンジン群(Semantic Substance Sampler)で構築されている。ユーザーの意図を推論したり、対話の状況から動的に感情が変化するなど、利用者との対話から学習・進化していく。


※2 対話型AIエンジン[K-laei]の性能向上について
『劇場版 魔法科高校の劣等性 星を呼ぶ少女』の主人公・司波達也&司波深雪のAI化に際し、性能を向上させた[K-laei]を活用しており、対話テキストの字面に現れる「直接的意図」と文意に現れる「間接的意図」をより精緻に処理することが可能に。意味理解できる意図数は約10万種類から約12万種類に拡張され、自然言語理解処理の根幹である意味共起を制御するアルゴリズムも改良している。



■[PROJECT Samantha]
©Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
©Institute of Language Understanding Inc.
■罵倒少女 mebae(Kaikai Kiki)
©mebae/Kaikai Kiki
■pixiv
©pixiv
■『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』
©2016 佐島 勤/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/劇場版魔法科高校製作委員会