SONY

活動紹介

世界自閉症啓発デーにセサミストリート×ゆるミュージックが参加

2024年5月9日

毎年4月2日は、2007年に国連が制定した「世界自閉症啓発デー」です。日本では、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会により、自閉症をはじめとする発達障害について広く啓発する活動が行なわれています。2024年の同日には、東京タワーのブルーライトアップイベントが開催され、セサミストリートのキャラクター+ゆるミュージックほぼオールスターズによるパフォーマンスや、点灯式が行なわれました。

世界自閉症啓発デーとは

国連が定める「世界自閉症啓発デー」は、自閉スペクトラム症やADHDなどを含む発達障害について、まず正しい知識を得て理解を深めることから、多様性豊かな社会の実現を目指すための取り組みです。日本では4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」とし、集中した啓発活動が行なわれています。東京タワーをブルーにライトアップするイベントは、その啓発活動のひとつ。一般来場者向けの観客席をあえて設定せず、たまたま東京タワーを訪れた多くの人々が立ち止まり、注目するようなイベントとして演出されていました。セサミストリートとゆるミュージックほぼオールスターズのメンバーによるステージパフォーマンスに続き、点灯式が行なわれました。ライトアップ前後には、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会の市川宏伸実行委員長と、発達障害支援を考える議員連盟の会長・野田聖子議員のあいさつが行なわれました。

セサミストリート×ゆるミュージック

18時にスタートしたライトアップイベントでは、セサミストリートの人気キャラクターであるエルモ、クッキーモンスター、ジュリアに加え、ゆるミュージックほぼオールスターズがステージに登場しました。ジュリアは自閉症の特性があるキャラクターでもあります。公式テーマソング『We Belong わたしたちのうた』や、実際に自閉スペクトラム症 の男の子もゲスト参加した『きらきら星』の合奏パフォーマンスが披露されました。彼ひとりのために特別に作られた電車をモチーフにしたゆる楽器(電車ベース)を弾きながら、笑顔を振りまいていました。

自閉スペクトラム症と多様性

イベントの準備やリハーサルなどが行なわれているステージ横には、開演までの間、各種ゆる楽器の体験ブースが設置されました。何組かの外国人のお客様が足を止めて体験するなど、なかなか好評の様子。最近は、ハッカソンなどへの招聘事例も増えてきているそうです。世界ゆるミュージック協会のキーパーソンのひとりでもあるSML 第3レーベルグループの梶望さんによれば「ゆるミュージックはインクルーシブな音楽体験を目指す活動です。今回は、セサミストリートのライセンシングエージェントであるSCP経由で声がけいただきました。2年ほど前からある社員のお子さんと一緒になって開発に取り組んできた電車ベースのストーリーも含め、より多様性への理解が進めば嬉しい」とのこと。

たとえば、自閉スペクトラム症と分類される属性にも、実にさまざまな多様性があります。セサミストリートジャパンの吉田麻鈴さんの「セサミストリートの世界観は、子どもたちが、お互いに持つ“素晴らしい”を見つけて尊重できるようになること」という言葉のように、ジェンダーや国籍、民族といった属性が異なっていても、互いをそのまま尊重し合うためにも、正確な知識は大前提。啓発デーにだけ意識し、調べてみることからのスタートでも、またはこの記事を読んだ後の数時間だけ意識するのでも構いません。自閉症への理解を深めることは、多様性の受容そのものにも通じる重要なアプローチのひとつになりそうです。

世界自閉症啓発デー日本実行委員会

https://www.worldautismawarenessday.jp

セサミストリート

https://sesamestreetjapan.org

世界ゆるミュージック協会

https://yurumusic.com

オリジナルゆる楽器開発『電車ベース』 https://hitoto-neiro.jp/services/train-bass/