SONY

活動紹介

CDやグッズなど製造・物流拠点によるサステナビリティ活動

2022年8月10日

ソニー・ミュージックソリューションズ(SMS)は現在、静岡と茨城に拠点を置き、CDやDVD、Blu-ray Discをはじめ、様々なエンタテインメント商品の製造や物流を担っています。工場および物流拠点内では環境への取り組みが数多く実施されているほか、スタッフが長く、健康で安全に働くための施策も多数行なわれています。ここでは100%再生可能エネルギーへ向けた取り組みと、同社内で実施している「健康フェア」をレポートします。

太陽光自己託送システム導入

工場および物流拠点がある静岡県焼津市、榛原郡吉田町には大井川を挟み、様々な企業の製造・物流拠点が多数あります。SMSでは現在、静岡地区で13の建屋をもち、CDやDVD等パッケージ商品を中心に、国内のエンタテインメント商品の製造・物流を担っています。

この中のひとつ、JARED大井川センター(静岡県焼津市)の屋上には、約1.7MW(1,700kW)の太陽光発電設備が設置されており、発生した電力のうち、大井川センターでの消費量を上回る余剰電力を、電力会社の送配電ネットワークを介して、大井川を挟んだ同社の製造工場である静岡プロダクションセンター(静岡県榛原郡吉田町)へ供給(自己託送)し、すべての電力を自家消費しています。

ソニーグループでは、2018年9月に国際的イニシアチブである「RE100」に加盟し、2030年までに自社の事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指しています。今回ご紹介したJARED大井川センターの取り組みもこの一環として開発されています。

なお、2022年6月には現在、アナログレコードの製造を行なっている大井川プロダクションセンターの建屋屋上にも太陽光発電設備が増設され、さらに発電力が向上されています。

健康フェア

ここからは、職員の健康を支える取り組みをご紹介します。製造・物流グループでは現在、20代から60代以上まで幅広い年齢のスタッフが働いています。それぞれライフステージが異なるスタッフ全員が元気に働き続けられるように、働き方改革も推進し、「エイジフレンドリー」な職場環境の実現をめざしています。

実際に工場および物流拠点内では定期的に体操をする時間を設け、体調の維持やリフレッシュを行なえるようにするなど、スタッフの健康管理にも常に心を配っており、2022年6月には「健康フェア」と題して、市町村と共同で、「骨粗しょう症予防に関する啓もう資料の展示」、「市町保健師による簡易検査と保健指導、運動指導」、「カルシウム補助食品の配布(カルシウムウェハース)」が行なわれました。

当日は多くのスタッフが、工場および物流拠点内に掲示された骨粗しょう症のリスクなどを解説したポスターを興味深く読む姿が至る所で見られたほか、実際に骨密度を測定できる検査も盛況で、結果を熱心に確認するスタッフが多数いました。

簡易検査の様子

検査後は保健指導も

骨粗しょう症予防に関する啓もう資料も展示

今回は太陽光自己託送システムと「健康フェア」の取り組みを紹介しましたが、このほかにも安全衛生への意識を高めるために生み出した独自キャラクター「ヒヤリハットくん」を活用したポスターが工場内に多数張り出されており、すっかりスタッフにも浸透。意識改革に貢献していることを感じられました。

このほかにも自然保護、生態系の保全に向けたチャレンジも。日本固有の野鳥を守り、繁殖に繋げるべく、巣箱を敷地内に設置する取り組みも行なわれていました。残念ながらまだ静岡の工場では営巣にまでは至っていませんが、茨城工場では数例、巣箱内での営巣が確認できたようです。巣箱の様子も含め、今後も製造・物流グループ独自の取り組みをレポートしたいと思います。

工場の敷地内に設置された職員の手作りによる巣箱